「私は彼女にプレゼントをあげました。」「彼は私にその絵を見せてくれました。」「彼女はトムに昼食を作ってあげました。」ここに挙げた文のように『〜(人)に〜(物、事)を〜する。』という意味を持たせる動詞を授与(じゅよ)動詞という。これは高校で学習する基本5文型の重要事項の一つであるが、高校受験英語では同意文の書きかえ問題でよく目にするパターンといえる。あまり深く考え込む必要はないが以下に示す文には慣れておこう。
(1)物、事を人のほうに動かす授与動詞
give, show, tell, teach などで、物や事を人のほうに持っていく、あるいは渡すといったイメージのある動詞。
I gave her a nice present. ←→ I gave a nice present to her.
私は彼女にすてきなプレゼントをあげた。
He showed me the picture. ←→ He showed the picture to me.
彼はその写真を僕に見せてくれた。
Tom tells me her name. ←→ Tom tells her name to me.
トムは僕に彼女の名前を教えてくれた。
(2)物や事を人のためになす、という意味の授与動詞
buy, make, sing などで、物や事を人のためにおこなうといったイメージのある動詞
My father bought me a bike. ←→ My father bought a bike for me.
僕の父は僕にバイクを買ってくれた。
She made me a dress. ←→ She made a dress for me.
彼女は私に服を作ってくれた。
さて、君はどうして僕が授与動詞を2つの群に分けたかわかっただろうか? よく見てみると2つのグループ共に
という構造は共通している。ところが、授与動詞の直後に物(事)が置かれたときに異なるのは前置詞 to と for の選択である。そこで下のようにまとめておけば間違えることはないと思う。すなわち、
(1)の授与動詞 + 物(事)+ to + 人(代名詞であれば目的格)
(2)の授与動詞 + 物(事)+ for + 人(代名詞であれば目的格)
同意文の書きかえでこの分野が出題されたら「しめしめ!」と思いつつ解答してください。