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 key point No.22 会話文完成問題

前後のセリフが決め手

疑問文の種類に着目

時制(動詞の形)もヒントに

慣用表現に注意


 試験にはまず間違いなく出題される「会話文完成問題」であるが、よくよく観察してみると問われるパターンは大きく次の2つに分類されそうだ。1つは会話文中の一部が空欄になり、その中に単語や語句を埋めて完成させるもの。もう1つはセリフ(文)が丸ごと抜かれて用意された選択肢の中から選ぶものである。他には有名私立高校でよく見られるセリフの順序を正しく並べていくもの(結構難しい)や他分野との融合問題がある。

 会話文完成問題は自分で学習する時に非常に取りかかりにくい分野の一つだが、その解法のコツをまとめたものがこのキーポイントである。その解説の前にちょっとだけ聞いて欲しい。過去の問題を分析していて思ったことがあるのだ。それは「疑問文」、すなわち「問い」と「答え」のやりとりが非常に出題されやすいということである。だから教科書に出てくる疑問文の応答は日頃から十分に慣れておいたほうがよい。

 さて、対話文は2人の会話が基本である。(僕は過去に3人の対話文の問題を作ったことがあるが、受験生からは難しすぎるとヒンシュクをかってしまったことがある。でも3人の会話が出題されないとは限らないよねえ。)そして会話の流れで問題が作られるわけだから、「問われている部分の前後の会話が非常に重要」。ほとんどの受験生は「長文問題」の時ほどストーリーを重視しないからヘンテコ解答をすることになるのだ。とにかく答えに迷う時には冷静に前後の文の流れを見直すとよい。文の一部が空欄になり単語を埋めさせる問題でもヒントは必ずその(  )の前後にある。

 しかし、ただ単に前後の文をながめるだけではいけない。前後のセリフを読む時にも決まりがあるのだ。もし疑問文、あるいはその答えが問われている時には、その「疑問文の種類に着目せよ」。大まかには「 yes 」「 no 」で答えさせるものかどうか。もし答えさせるものであれば、be動詞の疑問文か、一般動詞の疑問文か。はたまた助動詞の疑問文なのか。(場合によっては現在完了形の疑問文もあるが、これは助動詞に準じた考え方でよい。)「 yes 」「 no 」で答えさせるものでなければたいてい疑問詞がつくはずである。何をたずねている文かがわかれば正解が容易に得られるはずだ。

 次に使われている動詞の時制にも着目してみよう。これも大きなヒントになる。過去形で質問されていれば当然答えも過去形のものになるだろうし、現在形で問われればやはり答えも現在形になるだろう。このように考えてみると、これまで何気なく選んできた選択肢も十分な根拠をもって選ぶべきものであることに君は気付くだろう。

 最後に慣用表現には注意しよう。慣用表現とは本来決まりきった言い方であり、これは理屈ではない。例えば、

A : How are you?

B : I'm fine, thank you. And you?

 有名なフレーズであるが、なぜこんな答え方をするのか、ときかれてもこちらは答えようがない。なぜなら「決まりきった言い方」だからである。これは理屈を並べても仕方がないので、何度も読んで慣れるしかない。慣用表現に出会ったら必ずノートにまとめておこう。

 じゃあ実際に問題を僕と一緒に考えてみよう。問題演習を通して理解を深めてもらうことにする。まずは自力で解いてみよう。


[問題] 次の文はジェーンさんと裕二(ゆうじ)君の会話の一部である。よく読んで下線部に最もよくあてはま

   るものを後の選択肢の中から1つずつ選べ。

Jane : Yesterday was Sunday. Did you have a good time?

Yuji : Yes, I did. I have an uncle living in Tokyo. He came to our house with

    his daughter, Emiko, yesterday. I played tennis with her in the park. We

    enjoyed it very much.

Jane : That's good. Is she a college student, too?

Yuji : Yes. She studies English at college.

Jane : How long will they stay with you?

Yuji :      (1)       They are going to go back to Tokyo next Sunday.

Jane : Will you go anywhere with them?

Yuji : Yes.       (2)     

    Well, I talked to Emiko about you last evening. She wants to see you

    very much. So, will you go to Mt. Fuji with us, then?

Jane :      (3)       I'll make lunch for us.

Yuji : Thank you.

Jane :      (4)     

Yuji : Please come about nine in the morning. We will leave home at nine thirty.

Jane : All right. See you on Saturday. Good-by.

Yuji : Good-by.

(注)anywhere ・・・・どこかに

<選択肢>

 ア What time will you come home?       イ No, I won't.

 ウ We will go to Mt. Fuji this Saturday.    エ Next week.

 オ How will you go to Mt. Fuji?        カ For a week.

 キ Of course, I will.                ク I don't know.

 ケ When are you going to leave Mt. Fuji this Saturday?

 コ What time shall I come to your house this Saturday?


<解説>

 どうだっただろう。難しかったかな? 間違えてもよいから、解答は根拠を持っておこなうこと。「自分はこのように考えたからこれを答えに選んだ。」と説明できるように。当てずっぽで答えていては実力はつかない。

 下線部(1)までの文が少々長いのでここで和訳しておく。会話の流れを把握することでさらに解答しやすくなるはずだ。

ジェーン「昨日は日曜日だったわね。楽しく過ごせた?」

裕  二「うん。楽しかったよ。東京に僕のおじさんがいてね。昨日エミコっていう娘を連れて僕んちに来たんだ。公園でエミ

     コとテニスをしたけど、なかなか面白かった。」

ジェーン「よかったわね。そのエミコも大学生なの?」

裕  二「そう。大学で英語を研究しているよ。」

ジェーン「おじさんたち、いつまであなたのところにいるの?」

 とこんな具合である。ここで問われている下線部(1)となるが、あわてずに次の文を見てみよう。前後のセリフがヒントなのだ。

裕  二「  (1)  。 来週の日曜日に東京に帰るみたいだよ。」

 もう君はわかったんではないかな? 下線部のあとに続く『来週の日曜日』ですでに答えになっているね。ということはよっぽどひねくれた問題でない限り、『来週の日曜日』と同じ内容になるセリフを下線部(1)に入れればよい。それと疑問文(疑問詞)の種類は大切だったね。この疑問文は「 yes 」「 no 」で答えさせるものでない。念のため。疑問詞をみると「どのくらいの期間」と聞かれているので期間を表わしているような答え方がベストなはず。カが正解。エがややこしいけれど「When 〜?」で聞かれたら答えても良さそうだ。これはひっかけ選択肢だが、キーポイントにのっとって考えればクリアできる。(ひっかけ問題の良問! 時にはひっかかってトリックを味わってみるのもいいね。)  

では続けていこう。

ジェーン「あなたは彼らとどこかに出かけるつもり?」

裕  二「そうだよ。  (2)  。そうそう、昨日の晩エミコに君のことを話したんだけど、とても君に会いたがって

     いるよ。だから一緒に富士山に行かないかい?」

 さあ下線部(2)にはどんなセリフが入るのだろうか? 流れからして疑問文は入りそうもない。(したがって、選択肢ア、オ、ケ、コが外せる。)また疑問文に対する答えというわけでもない。(したがって、選択肢イが外せる。)あとは前後のセリフから判断しよう。ジェーンからどこかに行くのか?ときかれて、そうだと答えている。ここからは出かける場所に話題がうつる。よく見ると裕二のセリフの最後に「富士山」とある。裕二とおじさんたちは富士山に行くようだ。とすると選択肢ウの「僕たちは今週の土曜日に富士山に出かけるつもりだよ。」という文が適するだろう。

 富士山観光(?)の誘いをうけたジェーンのセリフが続く。

ジェーン「  (3)  。 みんなにお弁当を作っていくわ。」

「お弁当を作っていく」ということはジェーンは行く気まんまんなわけだ。とすると富士山に行くことを宣言するセリフでなくてはいけない。正解はキである。「もちろん行くわよ。」という感じだろう。先を続ける。

裕  二「ありがとう。」

ジェーン「  (4)  。」

裕  二「午前9時ごろ来てもらえるかな? 9時半に出発する予定なんだ。」

ジェーン「わかったわ。じゃあ土曜日に会いましょうね。バイバイ。」

裕  二「じゃあね。」

これで会話が終わる。ここで下線部(4)に入るセリフをさがすが、後に続く裕二のセリフに時間のことがくどくど述べられている。ここがポイントだ。下線部(4)のジェーンのセリフをきっかけに時間の話題に移行している。となると次の3つの選択肢があやしい。

 ア「あなたは何時に帰宅する予定なのかしら?」

 ケ「今度の土曜日には、いつ富士山を出発するのかしら?」

 コ「今度の土曜日、わたしは何時にあなたの家に行けばよいのかしら?」

ここまでくれば簡単だろう。正解はコである。

正解 (1) カ (2) ウ (3) キ (4) コ


実際の問題を通じて会話文完成問題を考えてみた。あとは君自身の力でやるしかない。当てずっぽにならず、選択肢に頼りすぎず、しっかりと根拠をもって解答にのぞむこと! 試験問題の復習はキーポイントを見直しながら行なうように。

言うまでもないことだが、最終的に君が選んだ選択肢の文で前後の意味が通るかどうかの確認をしっかり行なっておくように。


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