正直に最初から解釈せよ
S(主語)、V(動詞)を押さえよ
文中のかたまりに着目せよ
よく見かける問題に『次の英文を訳せ。』というものがあります。これは言うまでもなく、英語を日本語に訳させることで、受験生の英文を解釈する力を試すものだ。ここでは、英文を解釈する際のコツを君に教えたいと思う。
ずいぶんと前の話になるのだけれど、僕が通っていた高校の英語の先生が授業中にこんなことを教えてくれた。『長い英文は、文のしり(終わり)から訳すとよいよ。』 うん、役に立ついいことを教わったぞ、と当初はうれしかったものだが、いざ、自分が英語を教える立場になって考えてみると、これはとんでもない無茶苦茶なアドバイスだと気付いたのです。
だって、考えてごらんなさい。君は毎日の家族や友達との会話、テレビドラマのセリフやニュ−ス、雑誌の記事、マンガのセリフなどで耳や目にする文を『しり』から理解しているか? しないでしょう。間違いなく目や耳に入ってくる単語の順に理解しているはずなのだ。要するに英語も一緒。目や耳に飛び込んでくる単語の順番に理解していけばよいのだよ。何も難しいことはない。正直に文の最初から解釈(理解)していけばいい。
さて、ここからは具体的な話。文を分析していくと、多少の例外はあっても『 は だ。』という骨格が見えてくる。例えば、『私は学生です。』『あれは私の通っている学校です。』といったように。このように、『 は』に相当する部分を主語(この用語は必ず覚えること!)というが、文中の主語と『 です(します)。』という部分に相当する語である動詞を確実に指摘できることが英文の解釈の第一歩です。
これからは、主語( subject ), 動詞 ( verb )をそれぞれ、SとVで表す。
いきなりであるが次に例文を示す。恐らく君はめまいをおこすでしょう。
難しいでしょう。でもね、さっき話したように、主語と動詞(つまり文の骨格)をつかんでしまえばそんなに気にならないよ。この文章の主語は friend (友達)で動詞は tells (話す)だから、 あとはどんな友達が(だれに)どんなことを話すのかがわかりさえすればよいわけ。 最初からいちいち細かいことにこだわらなくてもよいのです。英語力とは訳せることだ、とかたくなに思い込んでいる人はかわいそうです。もっとおおらかに見なくちゃ。
結局、日本語に訳すのは内容がわかってからでいいわけ。おおらかに行きましょう。おおらかに。
長い文章になればなるほど主語と動詞に単語がたくさんまとわりついてくるものです。逆にそうでなければ文は長くならないのだ。主語、動詞にまとわりついてくる複数の単語を『かたまり』と見なして、最初から内容を解きほぐしながら読んでいけばよい。そのようなクセをつけておくと、例えば『次の文を一か所で区切って読むとすればどこで区切ったらよいか。』という問題で間違うことがなくなる。
このキーポイントは後に(高校生になっても)大きな威力を発揮するはず。よくよく心得ておいてもらいたい。