ザ・ドリフタ−ズのリーダー、いかりや長介さんが亡くなりました。今まで数多くの芸能人の方々の訃報を耳にしてきましたが、このたびの長さんの訃報には特にショックを受けてしまいました。
昭和40年生まれの僕は、物心ついた時から「8時だヨ!全員集合」を観ていました。娯楽の少なかった当時、子供にとってテレビは本当に「宝物」でしたね。僕の場合、この全員集合と毎朝の子供番組、そしていくつかのアニメ(サザエさん、ヒーローものなど)を楽しんでいました。全員集合は土曜日の夜の放映でしたから、日曜日を翌日にひかえて、子供だった僕はきっとはしゃぎながらテレビの前に座っていたんだろうなあ。
僕のお気に入りは、荒井注さんの「ジス・イズ・ア・ペン」、加藤茶さんの「演歌を歌いながら自転車で壁や植木に突っ込む警官」でした。志村けんさんの加入前の時代ですね。加藤さんのマネで、ふらふらと自転車をこいで薮に突っ込んだ僕はよく母親から叱られたものでした。ワースト番組と評されながらも、高い視聴率を維持し、子供達に多大な影響を及ぼしたことは本当に驚きです。そうそう、同級生の男の子が「ちょっとだけよ。あんたも好きね〜。」なんて加藤さんのものまねでポーズをとりながらよく踊っていたな。
番組中のコントの中でも長さんはリーダーであり、長さん対4人のメンバーの構図は保たれていましたね。学校の先生と生徒、現場監督と作業員、コーチと選手、お母さんと子供、住職と小僧さん、ボスとギャングなど、いつも長さんは4人の「まとめ役」でした。当然、しっかり者のイメージで役作りをされてましたが、時にボケを見せたり、4人から猛烈なツッコミを受けたりして笑わせてくれましたねえ。
僕は小学生になりたての頃から高校生の時まで番組を楽しんでいましたから、全員集合を観ながら成長したとも言えるわけですね。ですから番組が終了した後に社会人となっても、自然に全員集合のファンであり続けました。後年、テレビの特別番組で全員集合の特集が度々ありましたが、それらを僕はキチンとビデオに録画しています。(悲しいかな、βビデオテープのために現在は再生できませんが。)以前勤めていた職場のスタッフにも「個人秘蔵の全員集合の永久保存版DVDを作るのだ。」と意気込んでいたほどです。嬉しいことに今年1月にDVDが発売されましたね。僕は前年にあらかじめ予約していました。
話はちょっと変わります。近年の長さんの活躍については、恥ずかしいことに僕はほとんど知りませんでした。でも去年、映画で「踊る大走査線2」での長さんのシブイ演技を堪能し、失礼ながら改めて長さんの才能を発見したような気がします。ミュージシャン(べーシスト)として、コメディアンとして、そして晩年は俳優として活躍され、その才能を余すところなく発揮されたんですね。とくに晩年のとても味のあるお顔は印象的でした。これからの活躍が期待されていただけに本当に惜しまれます。
長さんの葬儀の日に、加藤さんはこれからもドリフタ−ズを続けていくと誓ってくれました。ファンとしてこれほど嬉しい言葉はありませんが、やはり長さんのいないドリフはさみしいです。長さんにはもっともっとコメディアンとしても活躍してもらいたかったですね。
長さんの逝去によって昭和という時代の灯りがまた一つ消えてしまったような気がします。御冥福を心よりお祈り申し上げたいと思います。