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最近読んだ本



 最近読んだ本の中で、特によかったものを紹介します。もし興味を持たれたらあなたも是非一読されたらいかがでしょうか?


かけがえのない日々  柳田邦男著  新潮文庫

『ガン回廊の朝』『死角』などのドキュメンタリー作家として有名な著者のエッセイ集です。内容は少しも堅苦しくなく気楽に読むことができ、しかも一つ一つのエピソードが実に感銘的、示唆的です。  


眠れぬ夜に読む本  遠藤周作著  光文社文庫

 僕は狐狸庵先生のエッセイが好きです。もともと読みやすい(というかわかりやすい内容の)本が好きなのですが、特に狐狸庵先生のエッセイはユーモアに富んでいて読みやすいし、かつその奥にある思想が実に明解で説得力があります。この本の第一章 生と死について考える は特に興味深く読みました。ともすれば深刻で宗教的な方向に走りがちなこのテーマを、狐狸庵先生は科学的に、客観的にあっさりとまとめています。


生き上手 死に上手  遠藤周作著  文春文庫

 タイトルだけを見ると何か哲学的で近寄りがたい雰囲気の本です。(表紙の雰囲気も何となく重たい。)しかしその内容は素晴らしく、日常の生活に疲れてしまった時や仕事のスランプを迎えた時、あるいはコンプレックスに悩む時などに力になってくれる本です。読みやすい本なので本当にお勧めできます。読んですがすがしい気持ちになれますよ。


無常を生きる  瀬戸内寂聴著  講談社文庫

 何気ない日常のエピソードの中に、本来日本人が持っていた心の豊かさや宗教観を感じることができる本です。僕は仏教の教えに大変惹かれています。なぜなら、その説くところは時代背景によってコロコロ変わる道徳のようなあやふやなものではなく、人生を生きる上での必要な知恵や生命についての確固たる真理だからです。本文中に登場する一人一人の人物がもつ素晴らしさ、弱さなどが作者の目を通して実に明瞭に表現されており、一話一話それぞれに学ぶことがある本です。 


『法華経』を読む  紀野一義著  講談社現代新書

 法華経の持つ凄まじさを感じる本です。世間の出来事や周囲の人間関係、一時の感情などに一切だまされない生き方、ある意味で宇宙的な視点から命を見つめることの大切さが説かれています。『強敵こそが自分を叩き上げてくれるものだ。』『正しい生き方をすれば、何もせずとも敵は自然に滅びていく。』『悲しみは心の奥底にそっと沈めておきなさい。そうすれば必ず心の目が醒めて悟りに導かれますよ。』その教えの一つ一つが自力本願の生き方を勧めています。ちょっと難しい内容の本ですが、あなたの人生になんらかの役に立つところがあると思います。