忙しい毎日でも、ちょっとした空き時間を利用しての読書ってとても楽しいもんです。では久しぶりにこの頃読んだ本の中で面白かったものを皆さんに紹介してみようと思います。興味を持たれたらぜひご一読を!
映画「男はつらいよ」で有名な山田洋次監督が書かれたエッセイ集です。ある日、何気なく書店で手にした文庫本ですが、これがなかなか面白いんです。気楽に読めることもあって、その日のうちに読破してしまいました。内容は4部構成で、監督の幼少時代の印象深い思い出から始まり、監督としての修行時代、寅さんとの思い出、そして現在のことと続きます。それらの内容を一つ一つ詳しく書くわけにはいきませんが、読んでいて思わずクスリと笑ってしまうもの、ちょっとばかり心にじんときてしまうもの、予期せず自分のこれまでの生き方を反省させられるもの、などまるで映画のシーンのように話は流れていきます。読んでいて思ったのですが、監督の「寅さん」への思い入れ・愛着は相当に強いものがありますねえ。(^^)
たまたま立ち寄った本屋さんで、上に紹介した本と同じ本棚に並んでいたのがこの本です。僕は文庫本を選ぶ時には特にテーマを決めずに「適当な厚さ」の本を選ぶことにしているのですが、この本に関しては今まで一度も読んだことのない「食」のジャンルでしたので、選ぶことに少しも迷いませんでしたねえ。さっそく購入して電車の中で読み始めました。著者がまえがきのところで述べていますが、「世界のたべものを試食したときの、プライベートなメモランダム」が満載で、実に気楽にそのエピソードを楽しむことができました。まさに「食は文化」ですねえ。国によって食事情やマナーはさまざま。でも旅の楽しみは食の楽しみだ、という著者のポリシーが僕にも伝わってきましたヨ。
僕は子供の頃から落語が大好き。もちろん子供だから難しい話はわからなかったけれど、三平師匠の大げさな身ぶり手ぶりは子供心に笑えたなあ。今、僕がシャレ好きなのもひょっとすると三平師匠の影響かも知れませんです、ハイ。というわけで本屋さんでこの本を見かけたら、反射的にレジに持っていってました。読み進めるともう感動の嵐......。舞台上の華やかな姿からは想像もつかない、実に壮絶な人生を師匠は送られていたのでした。戦争を経験されたこと、ネタ作りに大変苦悩されたこと、高座復帰への一念でリハビリテーションを通じて脳卒中と必死に闘われたことなど、さまざまなエピソードが書かれてありました。師匠の素朴さ、優しさ、勤勉さを知ることができ、僕はますます師匠のファンになりましたよ。次男のいっ平さんに送られた言葉「笑わせる 腕になるまで 泣く修行」は本当にいいですね〜〜。
ちょっとばかり雑学に手を伸ばしてみようかナ、と気軽に選んだこの本。なぜか江戸時代をもっともっと知りたくなるような不思議な本なのです。実に面白いの一言であります。何より資料が豊富で、特に当時の庶民の暮らしぶりを描いた絵が本当に楽しい。本文中に江戸に暮らす人々の食文化、ファッション、生活様式などが詳しく、わかりやすく書かれていてとても勉強になりました。印象に残った点が2つ。1つは江戸に住む人々は平穏無事に結構自由気ままに生活できていたのだということ。もう一つには、当時の技術水準はエコロジーの観点からみて極めて完成されていて優れたものであったこと。現代に生きる僕らにとっても反省させられる面が多々あります。
受験生や予備校関係者の中ではあまりにも有名な「白バラのプリンス」こと、代々木ゼミナールの多久先生が書かれた本であります。まあ、何と言いますか、漢字一字をとっても中国のさまざまな歴史が秘められているのだなあ、というのが率直な感想。例えば「童」という字。児童、童謡などで使われるお馴染みの漢字ですよね。日本語では何となく「かわいい」イメージをもつこの漢字、実はものすごく残酷な語の成り立ちを持っているんですよ。「立」の部分は「辛(ハリ)」を意味していて、このハリで目をズブリと一突きされた状態、または入れ墨された状態を「童」という字は指していて、総じて「召し使い」の意味だったそうです。この他にも漢詩を味わうコーナーや中国古典から当時の世相を知るコーナーもあって結構楽しめます。